2020.10.10
太陽光 蓄電池
太陽光発電と蓄電池の組み合わせがおすすめな理由。電気代、売電、停電時にどれだけメリットがあるの?
こんにちは、ELJソーラーコーポレーション名古屋本社の角谷です。
太陽光と聞いて、皆さんがイメージするものは、屋根の上に取り付けるパネルだと思います。もちろん、間違いではありません。しかし、今は「太陽光パネルだけ設置すれば良い」とは言えない時代になりました。なぜなら、 太陽光発電システムと家庭用蓄電池の組み合わせ によるメリットが大きくなり、同時設置が主流になってきたからです。
過去の記事でも、10年の固定価格買取制度(FIT)終了後には、安い単価で売電し続けるのではなく、「電力の自家消費」を考える人が多いということを紹介しました。
>>固定価格買取制度(FIT)が終了した後、54%の人が「電力を自家消費する」と回答。注目される”家庭用蓄電池”の重要性
以前は、当社でも太陽光発電システムのみでのご提案がほとんど。ところが、「固定価格買取制度(FIT)終了」を見越した2010年代中頃から、電力の自家消費に役立つ家庭用蓄電池に注目が集中。現在でも、 太陽光発電システムと家庭用蓄電池はセット で設置をおすすめするようにしています。
1.太陽光発電システムと家庭用蓄電池。それぞれの特徴について
それでは基礎知識として、太陽光発電システムと家庭用蓄電池でできることを知っておきましょう。
太陽光発電システムの特徴
1.太陽光パネルが日光を吸収し、電気エネルギーを生み出す
2.他の発電方法と比較した際に、人体への影響を心配する必要がない
3.火力発電のようにCO2の排出がなく、地球温暖化の抑止につながる
4.自給した電気は、昼間の生活で使うことができる
5.余った電気は、電気事業者が買い取ってくれるので、売電収益が得られる
6.太陽熱を利用するため、半永久的に稼働する。また、耐用年数が長く、設備寿命が長い(強風で飛来物が当たり故障の原因になることはある)
7.太陽光パネルは、普通に使用していればメンテンス不要
8.オール電化とも好相性
9.太陽光発電システム導入者向けの、お得な電気料金プランに入れる
10.災害で停電した時、日中は電気が使える
11.地球環境の負荷低減に貢献できる
家庭用蓄電池の特徴
1.太陽光発電システムで生み出された電気を蓄える
2.蓄えた電気は、太陽が沈んでいる夜間の生活で使用可。夜間の電気を電気事業者から買わなくで済むので、電気料金が安くなる
3.災害で停電した時、蓄えた電気で日夜問わずに電気が使える
4.空気清浄機ほどのサイズのものもあり、室内に設置できるタイプも。なので雨風による劣化の心配がない
5.地球環境の負荷低減に貢献できる
太陽光発電システムと家庭用蓄電池の組み合わせ
まず注目しておきたいのは、太陽光発電システムの「4」と「5」、家庭用蓄電池の「2」です。
5.余った電気は、電気事業者が買い取ってくれるので、売電収益が得られる
では、これらの特徴をまとめてみるとどうでしょうか? 太陽光発電システム、家庭用蓄電池の利点を組み合わせて 考えると、次のような恩恵を受けられることになります。
- 日中は発電した電気を使い、夜は蓄電池に蓄えられた電気を使って生活できる。
- 電気事業者から必要以上に電気を買うことがなくなり、電気代が下がる。
- 余剰電気は、以前ほどの単価ではないものの、一応買い取ってはもらえる。
太陽光発電システムと家庭用蓄電池は、個別に使う際にもそれぞれで効果を発揮することができます。ところが、両設備を組み合わせることによって相乗効果が生まれれば、経済的なメリットも倍増。オール電化の家庭なら、電気代を相当抑えることができるはずです。
2.蓄電池は、停電時における非常用電源としても有効
次に、太陽光発電システムの「10」と、家庭用蓄電池の「3」に注目してください。
両設備とも、 災害による停電時に活躍 します。また、夜間は発電できないという太陽光発電システムの欠点を家庭用蓄電池が見事にカバー。停電時の夜でも家に明かりをともすことができます。
2019年秋、台風15・19号により、 千葉県が大規模停電 に。復旧活動は遅れが生じ、被災者は電気のない生活を想定以上の期間送らなければならない事態となりました。こうした不測の事態が起きても、太陽光発電システムと家庭用蓄電池があれば、最低限のライフラインを確保し、避難所に行かずとも我が家で復旧を待つことができます。
3.太陽光発電システム+家庭用蓄電池は、メーカー・設置容量。スペックにより変動
最後に価格についてですが、太陽光発電システム・家庭用蓄電池ともに、メーカーや設置容量、スペックによって異なります。両設備を同時に導入する場合は、分割にされる方がほとんど。 長期的に考えれば、支払いを終えた後、家庭用蓄電池で電気を貯めて自家消費 すると、電気代はグッと抑えられることになります。
なお、家庭用蓄電池についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。家庭用蓄電池の購入をご検討されている方は、ぜひ読んでみてくださいね。